恋愛依存症という言葉が広まっていったのは、1975年にスタントン・ピールとアーチー・ブロドスキーが『Love and Addiction』というタイトルの本を出してからであると言われています。
彼らはあるタイプの恋愛は依存症の一形態として認められうること、また特に深刻なケースでは、そのような恋愛が依存性のある薬物の使用よりも時には大きな危険をはらんでいることを示唆したのです。
しかしながら、恋愛依存症の定義や用語使用については、いまだに明確でなく、統一されていないのが現状です。恋愛依存症は@共依存A回避依存Bロマンス依存Cセックス依存の4つのタイプに分ける事ができます。各タイプの行動的特徴、行動の裏にある深層心理には、多少の、時には大きな差異があるものの、「愛に取り憑かれている」という大きな共通点が存在します。
次に恋愛依存症に陥っている人のさまざまな特徴を列挙してみます。あなたはいくつ当てはまるでしょうか?自分にあてはまる数を数えてみてください。
○「あの人がいなければ私は何もできない」と思ったことがある。
○「あの人なしでは、私は生きていけない」と思ったことがある。
○寂しさのあまり、つい好きでもない人とデートをしたり、関係を持ってしまったりしたことがある。
○「私の力であの人を変えてみせる!」と思ったことがある。
○多くの友人から「別れた方がいいよ」と言われているのに、どうしても別れられない。
○彼(彼女)の愛が手に入らないなら、何か思いきったことをしてやろうと思った(または、実際にした、そうすると脅した)ことがある。
○友人に「あなたの彼(彼女)ってひどい人ね」と言われたくないがために、彼(彼女)の話題が出るのを必死で避けようとしたり、彼(彼女)のために必死で弁解していることがある。
○セックスをしている瞬間だけが、愛を感じられる時である。
○自分が追いかけるのはいいが、追いかけてくる相手にはまったく魅力を感じない。
○あっという間に恋に陥るが、冷めるのもまたあっという間である。
○特定の人もしくは誰からでもいいから「愛されている」という感じが持てないと、自分の存在価値がすべて消え去っていくように感じる。
○「別れる、別れない」で三カ月以上ももめている。
○つくすのはいつも自分であって、本当のところ、それに見合った愛は相手から得られていないと思う。
○自分の人生を素晴らしいものに変えてくれる誰かが、いつかきっとあらわれると思う。
○誰かに恋をすると、それが生活のすべてになって、他のことはどうでもよくなってしまう。
○自分さえ我慢すれば、この愛はきっとうまくいくと思う。
○愛すれば愛するほど、同時に憎しみも大きくなっていくことが多い。
○「ケンカ→セックス→仲直り」というパターンが多い。
○誰かから必要とされればされるほど、生きがいを感じられる。
○セックスの後、罪悪感に悩まされることが多い。
○自分は欠点ばかりの人間だが、彼(彼女)といる時だけはそれを忘れられる。
○セックスの後、途端に相手の存在を煩わしく感じるようになる。
○恋愛が三カ月以上続いた試しがない。
○「なんで私ばっかりこんなに苦労しなければいけないのか?」と一人で嘆くことが多い。
5つ以上あてはまる項目があるようならば、恋愛依存症である傾向(または恋愛依存症に陥る潜在的傾向)はかなり強く、3つ以上であればその傾向はやや強いと言えます。ただし、すべての質問に「No」というのではない限り、あなたにも恋愛依存症に陥る危険性は十分にあると考えてもらいたいです。