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子宮頸がん/子宮頸管ポリープ/子宮内膜症
1. 子宮頸がんってどんな病気?
子宮がんは、できる部分によって、子宮頸がんと子宮体がんに分けられます。子宮頸がんと子宮体がんは、できる部分が違うことが主な違いですが、他にも発症の原因や発症する年齢層にも違いがあります。子宮がんの患者のうち、約6〜7割の人が子宮頸がんで、子宮頸部と呼ばれる子宮の出口付近にがんが発症します。子宮頸がんは、ヒトパピローマウイルスに感染することが原因で発症し、40〜50代の患者数が多くなっています。最近では、20代の発症も急増している病気です。ヒトパピローマウイルスは性交渉を経験したことのある多くの方が感染したことがあるウィルスになります。感染した方の90%は、感染後にウイルスが自然に消滅するのですが、残りの10%の感染者は、持続的に感染するようです。長期的に� ��染することで、子宮頸がんを発症する危険性が高まります。子宮頸がんは、自覚できるような初期症状がほとんどないため、症状がなくても定期定期に検診をして早期発見・早期治療を行うことが大切になります。自覚症状がないくらい早期に発見することができれば、ほとんどの場合は完治させることが可能です。子宮頸がんは進行が遅いがんなのですが、症状が現れてくると不正出血を引き起こします。他にも、異常な量のおりものや下腹部の痛み、性交渉時の出血なども起こるでしょう。子宮頸がんの発見が遅れてしまうと、がん細胞が周囲の内臓を圧迫するようになり、患部周辺にも痛みを伴ってきます。がんと聞くと、死んでしまうイメージを持ってしまいがちですが、発見が早ければ早いほど生存率が高くなります。また、� �期発見・早期治療を行うことで、再発の可能性をなくすことも可能です。
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2. 子宮頸がんの治療法とは?
子宮頸がんの治療法には、大きく分けて手術と放射線治療の二つがあります。患部がまだ骨盤壁、または、膣壁下の三分の一に達していない2期病変までは、手術療法によって治療が行われます。初期に発見して手術を行うことができれば、子宮頸部の一部を切り取る円錐切除手術だけで治療が可能で、治療後に妊娠することも可能です。手術の時間は五分〜十分程度で、一般的には、二、三日の入院で実施されます。がんの進行具合によっては、子宮の摘出を行う必要があります。子宮の全摘出は、卵巣や卵管も摘出する広汎子宮全摘が必要になります。骨盤壁、または、膣壁下の三分の一に達した3期のがん、小骨盤腔を超えて広がったがん、膀胱や直腸の粘膜を侵しているような4期のがんには、放射線治療法が行われます。放射� ��治療法は、高エネルギーの放射線を使って、がん細胞を殺してしまう治療方法です。3期以上の病状の場合は、メスを入れる切除線にまで病変が及んでいるため、手術療法を行うことができません。一方、1期・2期の病状に放射線治療法を行うことも可能で、高齢者や合併症などで手術が困難な方の場合には手術療法ではなく、放射線治療法が実施されます。放射線治療法には、体外から放射線を照射する外部照射と膣内照射の二種類あり、この二つの照射を組み合わせて行われるでしょう。また、放射線治療法と手術療法を組み合わせて手術の前にがん細胞を小さくしたり、放射線治療法の効果を高めるために抗がん剤などの化学療法を併用することもあります。
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3. 子宮頸管ポリープってどんな病気?
子宮頸管は子宮頸部の入り口にあり、子宮頸管の粘膜に良性の腫瘍ができる病気を子宮頸管ポリープといいます。ポリープはイボのようなもので、茎があり、赤みを帯びて柔らかく、膣の入り口に向かって垂れ下がってキノコのような形をしているものです。腫瘍の大きさは2〜3mm程度で、まれに1cm程度になるものもあります。子宮頸管ポリープは良性の腫瘍なので、妊娠や出産には影響がありません。痛みなどの自覚症状はほとんどなく、検診などで医師により発見されることもよくあるようです。子宮頸管ポリープの腫瘍は、組織が柔らかいため、性交時や激しい運動、排便の際のいきみで不正出血するなどの症状が現れる場合もあります。また、おりものの量が増えたり、血液が混じった茶色いおりものが出る場合もある� ��しょう。それに、腫瘍が大きいものになると、腫瘍に血液が行き届かず、腫瘍の組織が壊死してしまい、刺激がなくても不正出血が起きることがあります。子宮頸管ポリープは多くの場合が良性の腫瘍で、女性ホルモンの盛んな30代〜50代の成熟期の女性に多くみられる症状です。がんなどの悪性のものに変化することはほとんどありませんが、一度できると再発する可能性が高くなります。はっきりとした原因は解明されておらず、女性ホルモンの影響や子宮頸部の細菌感染による炎症が関係していると考えられています。子宮頸管ポリープ自体は良性であることがほとんどですが、子宮頸がんがポリープ状になっている場合もあるので、注意することが大切です。
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4. 子宮頸管ポリープの治療法とは?
子宮頸管ポリープは自然に治癒することがないので、切除手術が行われます。子宮の入り口にできたイボであるポリープは、一般的な大きさの場合は、根元を紺子と呼ばれる器具で挟んで捻り取ります。ほとんどの方が痛みを感じることがなく、あっという間に手術が終わるため、入院の必要はありません。ポリープの根元の茎が細いものであれば処置室で、根元の太いポリープは出血の可能性もあるので手術室で、手術を行います。いずれにしても、簡単な手術で短時間で終わり、日常生活に影響を与えることは少ないです。妊娠中にポリープを発見した場合でも、特に影響はありません。初期の流産しやすい時は様子を見て放置して、胎盤が安定した頃に、医師の診察によって今後の判断を下します。妊娠出産の際に、胎児の発育に� ��響を与える疑いがある場合は、胎盤が安定した四ヶ月以降に切除手術を行います。子宮頸管ポリープは、切除手術をしてもポリープの根が残っていることが多く、再発しやすいため、切除手術後に、止血と再発防止を兼ねて、電気凝固焼灼、凍結療法、レーザー処理などで患部の細胞を焼くこともあります。細胞を焼き切れないほどの大きなポリープの場合は、根元を糸で止血する結紮後切断を行う場合もあるでしょう。子宮頸管ポリープの多くは良性ですが、まれに悪性の場合もあるため、切除したポリープは組織検査を行います。子宮頸管ポリープは、切除手術をした後でも、再発の可能性が高くなることから、定期的に診察を受けることをオススメします。
5. 子宮内膜症ってどんな病気?
子宮内膜とは子宮の内側を覆っている粘膜で、この子宮内膜が子宮内膜組織が本来あるべき場所以外の箇所にできてしまう病気のことを子宮内膜症といいます。子宮内膜症患者の多くが、骨盤の中の腹膜や卵巣にて子宮内膜組織が増殖してしまっています。他にも、まれに臍や肺、腸などに発生する場合もあります。子宮内膜症の発生原因は、まだはっきりと解明されておらず、月経により子宮内膜の一部が逆流してしまうことが有力な説であると言われているのです。子宮内膜が子宮内腔以外の場所で生育していることで、毎月の月経と同じように、子宮内腔以外の場所でも、剥離出血が起こってしまいます。繰り返し増殖や剥離をすることで、その部分が炎症を起こし、組織間の癒着などが併発する恐れも出てくるのですね。また、� ��宮内膜症は子宮内膜が子宮筋層内に生育している場合は、月経痛のような痛みがあります。腹膜に子宮内膜が生育している場合には、下腹部の痛みや吐き気を催す場合もあるでしょう。よって、月経時でない時でも月経痛のような痛みを感じることがあるはずです。子宮内膜症によって起こりうる問題には、様々なものがあります。月経痛が激しいことや下腹部の痛み、不妊症、がんなどが代表的ですが、定期的に検診を受けていないと、自覚症状が出てくるまではなかなか気づくことができません。子宮内膜症は良性の病気なので、死に至ることはありませんが、定期的な検診をし、子宮内膜症の診断を受けた場合には気長に付き合っていく必要があります。
6. 子宮内膜症の治療法とは?
子宮内膜症の治療法は、大きく分けて薬物療法と手術療法の二つの治療方法に分けられます。症状の重度に合わせて、適切な治療方法を選んで治療を行います。軽症であれば、鎮痛剤や漢方薬を服用して経過を見ます。症状の改善が見られない場合には、ホルモン療法が行われます。ホルモン療法は、ホルモンの働きをコントロールし、一度月経を止めてしまう治療法です。ホルモン剤によって、閉経、もしくは、妊娠状態の環境を作り出し、子宮内膜症を小さくしたり、無くしてしまうなど、症状を改善する方法です。閉経状態を作り出す偽閉経治療には、注射薬、点鼻薬、内服薬が使用され、妊娠状態を作り出す偽妊娠治療には、黄体ホルモン剤やピルを使用します。薬物療法は手軽に治療を行うことが可能で、月経痛を緩和するこ� ��ができますが、完全に子宮内膜を取り除くことは難しくなります。また、薬の副作用により体調を崩してしまったり、治療に時間がかかってしまうなどのデメリットもあるでしょう。一方、手術療法は、子宮内膜症の治療として効果が高いです。症状が重度の場合には、手術療法を使用して治療を行いますが、手術療法の中でも腹腔鏡下手術が最も多く行われています。全身、または、局部麻酔をした上で、お臍周辺に腹腔鏡を挿入する穴を開け、小型カメラを挿入してモニターを見ながら手術を行う手術です。病巣の内膜を焼いたり、のう胞を吸出し、アルコール洗浄などを行います。腹腔鏡下手術は、腹部を大きく切開する開腹手術と比べて、他の臓器を傷つけるリスクも低くなり、患者さんの体力消耗も軽減されます。子宮内膜症� �再発の確率が高い病気のため、治療は長期戦になるでしょう。それに、定期的な検診を行うことも大切です。
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